防湿庫導入前に起きたこと
デジタル一眼レフ、ミラーレスとカメラを使い始めて10年以上経ちますが、これまで防湿庫は導入していませんでした。長期的に使わないレンズなどは防湿用の密閉ケースや棚で保管しており、防湿庫が気になってはいましたが、そのうち〜と考えながらずっと保留にしていた感じです。良いものを買おうとすると安価ではないこと、また部屋に設置した際の圧迫感が気になっていたのもなかなか導入に踏み切れなかった理由です。
今回防湿庫を導入したきっかけは、上記のように保管していたレンズを買い取りに出した際、カビ・曇りがある”難アリ品”という診断を受けたことです。そこまで保管状況は悪くないはず、と思っていたので、これは予想外でした。このレンズは防塵防滴仕様ではなく10年ほど使用していたので、経年劣化もあったと思います。ですが、保管方法を改めて防湿庫の導入を決意する良いきっかけになりました。
Re:CLEANの防湿庫
東洋リビング、トーリハン、HAKUBA、HOKUTOなど防湿庫の定番商品を調べていた際、今まで知らなかったRe:CLEANの商品を見つけました。昔いろいろと調べた際にはなかったはずなので、新しい方のブランドになるはずです。庫内容量のサイズ展開も豊富で、現在は防湿庫の選択肢の一つとしてシェアを確立しているようですね。
魅力的に感じた部分は、
- ロゴプレートがなく、デザインがシンプル
- ホワイトのカラーバリエーションがある
- 湿度計が国産でこだわりを感じる
- 庫内のペルチェ式除湿ユニットの操作部も主張が少ない
- 商品紹介やウェブサイトの作りが丁寧なので、全体的に信頼感がある
- 価格が思ったよりも安い
サイズを悩みましたが、ホワイトモデルが部屋に置いた際の圧迫感を減らしてくれそうだったので、唯一のホワイトモデルであるRC-25L-WHを購入しました。
開封
使ってみた印象
防湿庫の中では安価な方になりますが、作りなど雑に感じる部分はなく、全体的に丁寧さが際立っていて良い印象です。湿度計を取り付けたらあとは設置して電源を接続するだけなので、設置に難しさもありません。
湿度の安定具合
まずは我が家の使用環境について。冬場は加湿器を使用し、部屋の湿度が45%〜55%くらいを保つようにしています。夜に洗濯物を部屋干しした場合、一時的に55%〜60%になることもあるという環境です。この状況下で、防湿庫の除湿ユニットのダイヤルを12時あたりに設定しておくと、だいたい庫内は40〜43%あたりで安定しています。カメラ取り出し時に扉を開けると一時的に上昇しますが、しばらくするとまた40%前後で安定します。したがって、最も重要な”湿度調整”はしっかり機能してくれているということになります。
※夏場の冷房使用時などはまた状況が変わるかもしれないので、大きく変わることがあれば追記しようと思います。
動作音は気にならない
リビングに設置していますが、動作音を感じたことはりません。前述した湿度環境、除湿ユニットの設定の場合、無音と言って良いと思います。
25Lサイズでの運用状況
現在は以下の機材を収納しています。
- FUJIFILM X-T4
- FUJIFILM X-T2
- FUJIFILM XF23mmF2 R WR
- XF33mmF1.4 R LM WR
- XF16-55mmF2.8 R LM WR
- XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS
- TTArtisan 35mm f/1.4 C
- 小物類
最近FUJIFILMのミラーレス機に機材を統一したことにより、機材もかなりコンパクトになりました(以前はNikonのフルサイズ機も併用)。ミラーレス機はレンズ自体も小型軽量のものが多いので、これくらいの量であれば25Lの容量でも余裕で収納できますね。
ただ、小型レンズばかりだと上部の空間が勿体無い感じになってしまうので、DAISOで見つけたマグネットのトレーを設置して収納力を増やしています。本体が金属製なので、マグネットを利用すればフックをつけたり、外側にも棚を増やしたりといろいろカスタマイズもできそうです。
スポンジマットは柔らかめ
付属のスポンジマットはホワイトモデルに合わせてグレーのものになっており、庫内底面部にぴったり合うサイズになっています(ブラックモデルの付属スポンジは黒いもの)。このあたりのこだわりも素晴らしいですよね。
スポンジマットを設置すると金属の床面に直接機材が当たらなくなるので、機材の出し入れ時に安心感があります。ただ、スポンジが柔らかく若干沈み込むため、レンズによっては立てて置くと若干不安定なものもありました。
気になったところ
良い点が多く、これと言った問題点はないのですが、1点だけ気になった部分がありました。
本体の重量が軽いため、扉を開けた状態だと扉側に重心が移動しやすいです。収納している機材の重さにもよりますが、扉を開けた状態で扉に下方向の力をかけてしまうと本体ごと手前に傾きやすいです。手前に傾いてしまった際に、機材が倒れるor落下のリスクがあるので、この点は気をつけた方が良いかもしれません。
基本的にはある程度機材が入っているはずなので、庫内側がよほど軽い状態でなければ問題にならないレベルです。
全体的に満足度が高く、良い防湿庫です
今回購入したのはホワイトモデルだったので部屋に置いた際の圧迫感も少なく、梱包から作りまで丁寧さを感じる良い商品でした。
湿度環境を整えて保管することが目的の商品ですが、鍵付きにもなっているので、我が家のように小さい子供がいる環境の場合には安全な機材の保管場所にもなります。
ついついレンズや他の機材に予算を振りがちで防湿庫は後回しになりやすいと思いますが、早い段階で導入した方が良いなと身をもって実感しました。
Re:CLEANの防湿庫、おすすめです。
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